HACCPの化学的危害要因について

HACCPの科学的危害要因は、異物混入の一部になるものがあります。異物混入はHACCPの中では物理的なものであり科学的危害要因に含まれる異物混入は、物理的なものより大きな被害が発生するリスクがある、非常に危険度が高いものです。例えば、食品に薬剤や洗剤、農薬などが混入することでそれを口にした消費者に健康被害が発生するなど、考えただけでも恐ろしい危害です。化学的な要因の中には人為的に添加されるものもありますが、偶発的に混入する2種類に分けることができます。

人為的に添加されるものは使用基準値が決まっている食品添加物の誤計量などがあり、偶発的に混入するものには農薬や殺虫剤などが挙げられます。いずれもHACCPの取り組みを行うことで、このようなリスクを回避できるメリットに繋がります。食品工場内では、防虫対策の一つで殺虫剤を使うこともあるわけですが、殺虫剤を使うときには、その対策として汚染防止や薬剤の洗浄などに注意が欠かせません。原材料の確認工程の強化、工場内で使う化学薬品の保管および使用する量などの管理が重要です。

なお、カナダなど場合は食物アレルゲンも科学的危害要因としてHACCPに基づいた管理が徹底されているといわれており、アレルゲンに対する考え方なども重要なポイントになって来ることが分かるのではないでしょうか。食品に含まれるアレルゲンは、包装紙に表記が行われているわけですが、食品工場はアレルゲンの表記ミスも危害要因の一つである、このような認識が求められます。

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