養鶏場の温度管理は現在もアナログ

どなたでも一日一個は玉子を食べられていることでしょう。朝なら目玉焼きやスクランブルエッグ、ランチなら牛丼の上に生卵を乗せる方もいます。夜はすき焼きなどでも活用をしており、われわれ人間にとって欠かせない貴重なたんぱく源になるものです。この物質はニワトリの恩恵であり、国内ではすでに奈良時代から食されていたことが文献でも確認が取れます。

そこでここでは、養鶏場で実施をされている温度管理について解説をしていきましょう。まず温度管理とはなにかというと、室温を客観的に観察をして適正温度を保つ行動を指しています。以前は日本の気候だと最低なら0度、最高気温は30度までと決まっていたものでした。しかし現代では異常気象の影響から真冬はマイナス10度、真夏は40度をオーバーする時代になっています。

ニワトリは全身が羽毛に覆われているため暑さに弱い性質があり、常に20度から15度をマークしないといけません。温度管理は現在ではオートメーション化をなされており、赤外線温度計センサーを取り入れる業界が多くなりました。ところが養鶏場ではまだひと昔前のアナログ方式である百葉箱を設置して活用をしています。理由は簡単で、温度だけでなく湿度も観測をするからです。

鶏の産卵時期には気温だけでなく湿度も大きく関わっており、管理者はそれを細かく観察して収穫時期・産卵時期を見定めているわけです。長年の観察眼の方が最新技術よりも信頼できるといえます。

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